日野市、電子図書館の教育への活用強化と子供向け電子資料のポータルサイト化を実現

日野市は7月2日にオープンした「ひの電子図書館」の教育への活用強化のため、9月5日に市内の小中学校に通うすべての生徒、教員にIDを付与し、利用できるようにした。また学習用端末にブックマークを登録することで、いつでもアクセスできる環境を構築する。

ニーズに合わせたコンテンツの追加

ひの電子図書館では約2,000点の電子書籍があり、子供向けの電子書籍は約900点、そのうち同時アクセス制限がないコンテンツは595点ある。日野市では授業のテーマに沿った紙の蔵書をまとめて貸し出す「学校搬送」や、市内の小学校4年生から中学校3年生を対象に「読書調査」を毎年度実施している。こうした日ごろのニーズの調査により、電子書籍の選定と追加を行っており、子どもの読書活動の強化を推進している。

全国初の子供向け電子資料のポータルサイト

紙の資料では需要の重複により、数が不足することがあったが、その解決策として、ひの電子図書館ではインターネット上に公開されている学習に役立つ資料の提供を開始し、子ども向け電子資料のポータルサイト化を図った。これは公共の電子図書館の中では全国で初の取り組みだという。今後は一般向けの電子資料の提供も強化し、コンテンツをより充実させていく予定。