中国国家図書館、古典籍と手稿のデジタルアーカイブのコンテンツの拡充と公開



中国国家図書館は2024年9月9日で設立115周年を迎えた。この記念イベントの一環として、古典籍デジタルアーカイブ「中華古籍資源庫」への蔵書追加と、近現代の著名人手稿のデジタルアーカイブ「近现代名家手稿」の公開を発表した。

7,085冊のデジタルコンテンツを新たに追加

中国国家図書館は9月6日に第9回古典籍デジタルリソース共同公開会議を開催し、新たに7,085冊(件)の古典籍デジタルコンテンツを公開すると発表した。これにより、全国のデータベースプラットフォームを通じてアクセス可能な古典籍および特蔵文献(中国国家図書館の善本特蔵部にある文献)の累計は13.9万冊(件)に達した。

特に、国家図書館が構築した「中華古籍資源庫」には26のテーマ別資料館があり、10.5万冊以上の古書を公開。また、44の文献保存機関が協力し、3.4万冊(件)を超える古典籍も一般に公開されている。

近現代の著名人の手稿データベースを公開

9月9日には1954年に設立された名家手稿文庫に収蔵された近現代の政治家、思想家、文学者、科学者などの手稿をデジタル化し、データベース化した「近现代名家手稿」を公開した。

読者は国家図書館の公式ウェブサイトを通じてこれらの資料に無料でアクセス可能。文化的・歴史的価値の高い資料がより広く活用されることが期待されている。2024年には作家阮章競(1914–2000)の1940年代から1960年代にかけて執筆されたノート手稿が最初に公開され、今後も手稿の追加公開が予定されている。

参考URL:
建馆115周年!国图“馆庆日”活动攻略来了(新華網, 2024/9/9)
中華古籍資源庫
近现代名家手稿