アリゾナ大学ポエトリー・センター、詩の朗読録音アーカイブ"Voca"が検索、アクセス可能に

アリゾナ大学のポエトリー・センターは、1963年からの詩の朗読録音を収めた”Voca”アーカイブに12,000以上のキャプションファイルを追加した。これにより、世界中からこのアーカイブにアクセスできるようになり、検索も可能となった。

英語圏で最大規模のキャプション付きの詩のデジタルアーカイブ

このプロジェクトは、メロン財団から135,000ドルのパブリック・ナレッジ助成金を受け、2021年に開始された。”Voca”アーカイブには、1963年以来、同センターの学内詩朗読会「リーディング&レクチャー・シリーズ」に参加した1,000人以上の詩人による音声と映像が収録されており、英語圏で最大規模のキャプション付きの詩のデジタルアーカイブとなった。

多くの国の言語に対応

“Voca”アーカイブではイタリア語、中国語、スペイン語、ドイツ語、日本語、フランス語等、少なくとも25言語が使用されており、数多くの国からのアクセスに対応している。

歴史的録音の発見

このプロジェクト中には、ポエトリー・センタースタッフが知らなかった「失われた」録音もいくつか発見された。その中には1972年の詩人Aiによる朗読の録音もあった。

今後の展望と評価

このプロジェクトには数万時間が費やされ、学生インターンやプロの文字起こし担当者、ウェブ開発者が関わった。ポエトリー・センターのTyler Meierエグゼクティブ・ディレクターは、アーカイブへのアクセス向上により、詩の物語がより広く語られるようになったと述べ、今後の戦略として「アクセス、卓越性、帰属意識」を重視することを強調した。
また、アリゾナ大学障害リソースセンターのAmanda Krausエグゼクティブ・ディレクターは、この取り組みを「ユニバーサルデザインの真の証」と評価している。