全米人文科学基金(NEH)、AI技術に関する研究センターへ272万ドルの助成金を発表

2024年8月27日、全米人文科学基金(NEH)は、人工知能(AI)技術が人間および社会に与える影響を学際的に研究する拠点となる人文科学主導の研究センターを新設するため、5つの大学に総額272万ドルの助成を発表した。

NEHのAIに関するイニシアティブ

本助成プログラムは、NEHの「人工知能に関する人文科学の視点」イニシアティブの一環として実施され、AIが真実、民主主義、安全性、プライバシー、市民権に与える影響を探求するプロジェクトを支援する。

バイデン大統領の大統領令に呼応

このイニシアティブは、バイデン大統領が発表した「安全、安心、信頼できる人工知能に関する大統領令」に呼応して開始。この大統領令はAIの安全性基準を定め、プライバシー保護と公平性、市民権の向上を目的とする。2023年10月以降、このイニシアティブに関連して約370万ドルが提供された。

助成を受ける5つの大学

本助成プログラムで選ばれた5つの大学は、AIの技術がもたらす文化的・社会的影響を人文科学の観点から調査し、新たな知見を社会に提供する役割を果たす。この研究は、真実や市民権に対するAIの影響など、多岐にわたるトピックに焦点を当てる予定だ。