中国広州市、「AI+アーカイブス」サービスモデルを開始 ~AIカスタマーサービス、音声によるアーカイブ検索~
2024.09.13
アーカイブ化したデータをどうやって活用するかは、デジタルアーカイブの大きなテーマの一つとなっています。
中国のニュースから、そのテーマに関連した高度なアーカイブ活用事例を見つけましたのでご紹介します。
広州市、「AI+アーカイブス」サービスモデルを開始
広州市は2024年9月9日、広東省、香港、マカオの大ベイエリアにおける高レベルな人材活性化を促進するため、革新的な「人工知能(AI)+アーカイブス」サービスモデルを導入した。この新しいモデルは、広州市人材サービスセンターによって導入され、人材の「誘致、育成、利用、定着」をスムーズに進行させることを目指す。
- 「音声ファイル検索」機能の導入
- この新機能により、一般市民はIDカード番号を音声案内に従って提供するだけでアーカイブの状況を確認。
- サービスは24時間対応で、オンラインでのビジネス相談も可能。
- 「AIデジタルスタッフ」の活用
- AIデジタルスタッフは業務処理の効率化を実現し、書類の審査やデータの相互連携をスムーズに
実施。 - ファイルの借用や転送に関する督促はSMSで行う「積極的な発信」機能が備わっており、業務進捗の追跡が容易に。
- AIデジタルスタッフは業務処理の効率化を実現し、書類の審査やデータの相互連携をスムーズに
- 業務処理効率化
- 「AIデジタルスタッフ」は政治審査用書類のコンプライアンス検証や、システム間データの相互連携、複雑な業務の統計分析などを行い、「秒単位での審査・承認」を実現。
- 「積極的な発信」機能の導入により、ファイル送付受付の回収率が約10倍に増加し、サービスの効果が大幅に向上。
- 学習型AI接客の実現
- AIは学習能力を強化し、サービス内容を動的に更新することで「学習型」AIデジタルカスタマー
サービスを実現。 - 録音内容やビッグデータ分析を活用し、インテリジェント音声ナビゲーションの精度を向上。これにより、市民からの不満が減少し、ホットラインの利用量は前年同期比で167%以上増加。
- 手動応答への移行が17%未満に抑えられ、ホットラインの混雑問題が効果的に解消。
- AIは学習能力を強化し、サービス内容を動的に更新することで「学習型」AIデジタルカスタマー
- データの壁を破る取り組み
- 「人工知能+アーカイブス」サービスモデルは、単にサービス範囲や内容を拡大するだけでなく、異なる業務領域間のデータの壁を破ることを目指す。
- 例えば、広州市の約3万人の移動人材党員に対して、公文書館と党籍を同期管理するサービスを提供し、教育および管理の連携を推進。
今後の展望
- 「人工知能+アーカイブス」サービスモデルは、さらに深いレベル、広い分野、豊富なシナリオに発展し、「人工知能+」サービスシステムを構築予定。
- これにより、移動人材に対して、より正確でスマート、かつ質の高いサービスの提供が期待されている。
広州市人事サービスセンターは、将来的に広州市の「人工知能+アーカイブス」サービスモデルが、さらに深いレベル、広い分野、豊富なシナリオへと発展し、「人工知能+」サービス体系をさらに構築することを示し、移動人材に対して、より正確で、よりスマート、かつ質の高いサービスを提供することを目指す。
参考URL
AI客服、语音查档……广州开展“人工智能+档案”服务模式(広州日報, 2024/9/10)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1809775213884676110&wfr=spider&for=pc