電子カタログ(デジタルカタログ)って何?

電子カタログとは

電子カタログという言葉を耳にしたことはありますか?紙媒体のカタログやパンフレット、資料等を中心に電子化し、Web上で閲覧できるカタログを電子カタログと呼びます。

電子カタログは、紙のカタログにはない特有の便利さがあります。本記事では、電子カタログの仕組みやメリットを中心に、カタログの電子化によく使用されるPDFと電子カタログの比較や弊社で用いている電子カタログ制作ソフトActibookについて説明します。

電子カタログとは?

疑問を持つ女性

電子カタログには以下のように様々な呼び名があります。

  • ebook
  • 電子ブック
  • デジタルカタログ
  • webカタログ

メディアや企業のWebサイトで呼ばれる名称が異なるだけで、性質は一緒です。この章では電子カタログの基本的な仕組みを説明します。

電子カタログの仕組み

HTML

電子カタログはパソコンやスマホ、タブレットで読むことができる、Web上で閲覧するカタログ。紙のカタログのようにペラペラとめくるアニメーションが入る点が特徴です。

電子カタログはパソコンやスマホ、タブレット等閲覧するデバイスによって最適なレイアウトに変更することが可能。2019年現在におけるWebサイトを思い出してください。同じWebサイトでもパソコンかスマホかでレイアウトが変わるものが大半のはずです。電子カタログは2019年現在のWebサイトのカタログ版と考えるとわかりやすいでしょう。

なぜ、電子カタログは2019年現在の閲覧するデバイスによってレイアウトが変わるWebサイトに似ているのでしょうか。実は電子カタログとWebサイトは同じ技術を使っているため、似ているのは当然なのです。

電子カタログもWebサイトもHTML5という技術をベースに作られています。HTML5で文章等コンテンツを書き、CSSと呼ばれるデザインを扱う技術でレイアウトを設定し、プログラミング言語であるJavaScriptを併用することでペラペラとめくるようなアニメーションを実現しています。電子カタログはWebサイトと作りが同じであるため、Web上で閲覧する形式なのです。

電子カタログは印刷物やデータを元に電子カタログ制作ソフトを使用して作られます。作成した電子カタログはサーバーにアップすることによって、Web上で閲覧することができます。一般的にはサーバーにアップして利用する電子カタログですが、DVD等ローカルファイルに電子カタログを用意して閲覧することも可能です。

電子カタログという名称から顧客に対する広告物を連想しますが、社内用書類の電子化にも利用されています。機密性が高い社内資料等はローカルファイルを利用した方が安全かも知れませんね。

PDFとの違い

PDFとの違い

電子カタログはよくPDFと比較されます。「カタログであればPDFで良いのでは?」と感じる方もいるでしょう。

以下にPDFと比較した電子カタログの違いを列挙しました。順に説明していきます。

  • 閲覧するデバイスに最適化される
  • 閲覧する環境を選ばない
  • データの一部だけを更新できる
  • Webで利用されるリッチコンテンツを使用可能

閲覧するデバイスに最適化される

PDFは閲覧するデバイス問わず、レイアウトは1種類のみです。そのため、パソコンで閲覧していると時は問題なくても、スマホやタブレットで見た時は画面が小さすぎて拡大して見る必要が出てくる場面もあります。

一方、電子カタログは前の節で説明したように閲覧しているデバイスがパソコン、スマホ、タブレットのいずれかによってレイアウトを最適化します。スマホで閲覧している時は、スマホに最適化したレイアウトで表示されるため、拡大や縮小する必要はありません。PDF化されたカタログより見やすいため、ユーザーに優しいカタログとして作成することができます。

閲覧する環境を選ばない

PDFを閲覧するには、パソコンであればAdobe Acrobat ReaderなどPDFを表示するためのソフトをインストールする必要があります。スマホやタブレットでもPDFを読み込めるアプリが必要です。PDFを閲覧するには、専用ソフトのインストールという手間がかかってしまいます。

電子カタログに専用ソフトは必要ありません。Web上で表示するため、ブラウザさえあれば閲覧することが可能です。ブラウザはどんなパソコンやスマホ、タブレットでも最初からインストールされています。電子カタログを閲覧したい場合は、電子カタログを配置してあるサーバーのURLへアクセスするだけでOKです。

データの一部だけを更新できる

PDFの場合、データの一部を更新する場合は元データを修正して保存した後、再度PDFとして書き出す必要があります。つまり、PDFだと更新する度に新しいバージョンを作成する必要が発生します。
例えば自社のWebサイトにPDF化したカタログを設置して、顧客にアクセスして読んでもらう場合、新しいバージョンのPDFを再度設置する手間が発生します。

電子カタログの場合は、データを一部更新したら作業は完了です。新しいバージョンとして書き出す必要がないため、更新作業の手間もかからず、短時間のメンテナンスで済みます
例えば自社のWebサイトに電子カタログを設置して、顧客にアクセスして読んでもらう場合、更新した内容が更新前の電子カタログを配置していたURLにそのまま反映されます。

Webで利用されるリッチコンテンツを使用可能

PDFは、表示出来る媒体が基本的に文字か絵のみです。一応、動画も加えることはできますが、ファイル容量の肥大化等考慮しなければならない要素が増えるため、あまり一般的ではないでしょう。

電子カタログでは、Webサイトで使用されるリンクやページめくりをはじめとするアクション、YouTube動画やGoogleマップを埋め込むといったリッチコンテンツを使用可能。PDFで作るカタログと比べて、動的で使いやすく、華やかなカタログを作ることができます。

EPUBとの違い

本とタブレット

EPUBは主に書籍の電子化に広く使われるフォーマット。電子カタログと同様にHTMLをベースに作られています。リフロー型と呼ばれるレイアウトでは、電子カタログのように閲覧するデバイスに最適化した見やすいデザインへ自動的に変更してくれるなど、ユーザーが電子書籍を読む上で使いやすい性質を持っています。

以下にEPUBと比較した電子カタログの違いを列挙しました。順に説明していきます。

  • Webで利用されるリッチコンテンツを使用可能
  • 閲覧ソフトのインストールが不要
  • データの一部だけを更新できる
  • 用途が異なる
  • ファイルを置く場所が異なる

Webで利用されるリッチコンテンツを使用可能

この2点についてはPDFと同様、EPUBでは実現できません。EPUBでデータを更新したい場合は元データを更新した後、再度EPUBとして出力する必要があります。

閲覧ソフトのインストールが不要

EPUBを閲覧するには専用のEPUBリーダーソフトが必要です。EPUBリーダーはパソコン用ソフトの他にスマホ・タブレット用のアプリが多くリリースされています。2019年現在ではマイクロソフトのEdgeなど一部のブラウザにEPUBリーダーが搭載されるようになり、ブラウザからEPUBを閲覧することも可能です。

PDFの節でも説明しましたが、電子カタログに専用のソフトをインストールする必要はありません。ブラウザからWebサイトを閲覧する時と同じく指定のURLにアクセスするだけで見ることができます

用途が異なる

EPUBと電子カタログでは使用される場面が異なります。EPUBは電子書籍のフォーマットであるため、デジタル資料として書籍を扱いたい時や保管目的で利用されます。

一方、電子カタログはカタログの名前がつく通り、顧客に自社の商品をアピールする時等、営業目的で使用されるケースが大半です。

ファイルを置く場所が異なる

EPUBを閲覧する時は、読み込むEPUBファイルをEPUBリーダーがインストールされているデバイスの中に入れておく必要があります。

電子カタログの場合は、ブラウザから電子カタログが置いてあるURLにアクセスするため、電子カタログはサーバーに置かれている必要があります。そのため、EPUBと異なり、デバイスの中に電子カタログのファイルを置く必要はありません。

なお、EPUBについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

電子カタログが使用される場面

前章では電子カタログの基本的な情報を説明しました。では、電子カタログはどういった場面で使用されるのでしょうか?

電子カタログが使用される媒体

電子カタログは主に企業のパンフレットカタログホワイトペーパーや広報誌等の資料が中心。顧客の元へ届ける必要のあるものが電子カタログとして取り扱われます

電子カタログのメリット

メリットのイメージ

電子カタログには、紙のカタログでは実現できない多くのメリットが存在します。

見込み客の開拓に貢献

紙のカタログは郵送や手渡し等、制限された範囲内でしか配布することができません。ですが、電子カタログは自社のWebサイト等からオンラインで公開可能。紙のカタログと比べて、多くの人に見てもらえる可能性があります

多数の人にカタログを閲覧して貰えれば、それだけ自社の商品に興味を持つ見込み客を開拓できます。

印刷コストの削減

電子カタログは紙のカタログと異なり、印刷する必要がありません。電子カタログを採用することで、印刷コストを大幅に削減することができます

また、印刷コストを削減することによって、環境活動へ取り組んでいることをCSR報告書等から社会へアピールすることが可能です。

顧客に届くまでに時間がかからない

紙のカタログだと、顧客が注文してから届くまでに時間がかかりますが、電子カタログだと顧客が見たいタイミングですぐに閲覧可能。顧客のニーズが冷めないうちに情報を提供できるため、見込み客の獲得につながります。

一括管理できる

複数の紙のカタログがあるとかさばってしまい、管理コストがかかってしまいますが、電子カタログでは複数のカタログを一括管理できるため、コストがかかりません。

また、電子カタログのデータを更新すれば、全ての顧客や社員が最新のカタログを閲覧することが可能になります。最新版を閲覧している人と旧版を閲覧している人に分かれる、といった状態を回避できます。

営業社員の負担を軽減

営業社員は営業先に行く時に重いカタログを複数持つ必要がなくなります。代わりにカタログ閲覧用のタブレットやパソコンだけ持ち出せば良いため、営業社員の負担軽減が可能

営業先でカタログを見せる時も目当てのカタログをカバンの中から探す必要がなくなるため、スムーズに営業活動を行えます。

電子カタログのデメリット

以上のようにとてもメリットの多い電子カタログですが、注意しなければならない点もあります。

タブレット等デバイスがないと閲覧できない

パソコンやスマホ、タブレット等Webに接続できるデバイスがないと電子カタログを閲覧できない点がネックになります。また、電子機器類に疎い人の割合が多い高齢者層に訴える内容は、電子カタログに向かないでしょう。

流通費用の代わりに広告費用が

電子カタログは紙のカタログと異なり、顧客や書店に届けるための流通費用がかかりません。一方で、多くの人の目に触れるには広告活動を行う必要があるため、広告費用が発生します

PDFと比べた時の優位性

ラップトップ

カタログをPDFで出力すれば、データのカタログとして使用可能です。しかし、電子カタログはPDFで出力したカタログと比べて優れた面がいくつも存在します。

表示速度が速い

Web用に特化してあるため、開く速度がPDFと比べて高速。電子カタログ制作サービスEBOOK5では、電子カタログは開くまで3秒なのに対し、PDFでは10秒かかり、差は3倍になると発表しています。

Webサイトのコンテンツは、表示速度が遅いほどユーザーが途中で去る傾向があるため、電子カタログの表示速度は見込み客を逃さず掴むことができる力を持っていると言えるでしょう。

アクセス解析ができる

PDFではクリック数程度しか顧客がアクセスした形跡を解析できません。電子カタログはWeb上で閲覧するコンテンツであるため、Webサイトと同様にアクセス解析を利用することができます。

具体的には下記の項目等です(一部抜粋)。

  • ユーザー数・セッション数
  • ページビュー数
  • 平均滞在時間
  • 離脱率
  • 参照元
  • ヒートマップ

アクセス解析を利用することによって、顧客が何を望んでいるのか、何に対して強い興味を示すのかがわかるため、マーケティングの強化につながります

特にヒートマップは、電子カタログを閲覧した顧客がどの部分をクリックやタップ、拡大縮小等行動を起こしたのかサーモグラフィーのようにわかりやすく表現してくれるため、電子カタログのコンテンツ強化等バージョンアップに貢献します。

電子カタログ制作ソフト「Actibook」とは

そのままスキャンでは電子カタログ制作ソフトActibookを使用しています。Actibookは2100社の導入実績を持つソフトであり、冊子印刷物の体裁を維持したまま、HTML5やiOS、Androidに対応した電子カタログデータを一度の操作で制作可能。弊社のそのままスキャンと連携して本を裁断せずに電子カタログ化できます。

Actibookでは、Webサイトやスマホ、タブレットで閲覧・利用されたログ情報を解析でき、顧客動向を掴むことによって、問い合わせや閲覧率の向上を目的にしたコンテンツ強化に利用することが可能です。

電子カタログはブラウザで閲覧することがメインですが、Actibookには専用のパソコン用ビューアiOSアプリAndroidアプリが用意されています。アプリを使用することで、ペンツールで情報を書き込む、本棚機能で複数の電子カタログを簡単に管理できるといった機能を簡単に利用可能です。

まとめ

電子カタログを活用するシーン

電子カタログはHTML5を使用しているため、2019年現在のWebサイトを形作っているHTMLが廃れることがない限り、電子カタログも廃れることはないでしょう

Web上で閲覧できる電子カタログは非常に利便性が高く、見るデバイスによってレイアウトが変わる点もユーザーのことを考えられた作りになっており、とても便利です。また、Webで使えるリッチコンテンツが使用できる点も見逃せません。

マーケティングに使用できる電子カタログは、商品を販売する会社にとって便利な存在です。見込み客の開拓から、アクセス解析を通してコンテンツの強化を図ることは売上を向上させるためにも重要なポイントになります。

パソコンやスマホ、タブレットがないと見られないというデメリットが存在しますが、2018年に行われた博報堂DYメディアパートナーズの調査で、あくまで東京都に限定されてしまいますが、スマホの普及率は80%近くまで達していることを考慮すると大きなデメリットにはならないかもしれません。

<出典>
博報堂メディア定点調査2018.pdf

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